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ライトで空間を演出しよう!照明を工夫して作品を引き立てる方法

絵画などのアート作品は、単体でももちろん美しいものですが、照明の当て方を一工夫するとさらに見栄えがよくなります。

ダウンライト、スポットライトなど、照明にもさまざまな種類がある中で、あなたのお部屋のアートにはどのようなライトがマッチするのでしょうか。当記事が照明の選び方や当て方をご紹介いたします!

照明やライトの当て方が作品の印象を変える

照明やライトの当て方は、アート作品の印象を大きく変えます。

光源には、差し込む角度や量、色温度などさまざまな要素があり、要素を組み合わせることで、より美しくアートを飾れるようになります。

照明を選ぶ際のポイント3つ

アートを飾るための照明を選ぶ際は、次の3つのポイントをチェックしましょう。

演色性指数(CRI)を意識する

オレンジっぽい灯りや青っぽい照明など、光源の色温度が気になったことのある方も多いでしょう。一般にはLED電球だと白っぽく、白熱電球だと温かみのある色合いに仕上がるといわれています。

このように、光によって物体の見え方が変化する現象を「演色」といいます。

美術館や博物館などの展示用照明ではこの演色性指数に気配りされています。つまり、アートを飾る際の照明選びでも演色性指数を意識することで、より美しく作品を展示できるようになるでしょう。

自然光を基準と定めて、見え方がどれくらい変化しているかを表すのが「演色評価数」です。

照明の光がとても自然で、作品本来の色をほぼ正確に再現できる状態は平均演色評価数がRa90以上、特殊演色評価数が90以上であることが望ましいといわれています。

ライトにより作品が痛むことを防ぐ

ライトを当てることで作品を美しく演出できる一方で、照明の当て方を間違えてしまうと、せっかくの作品を傷めてしまう可能性があることも知っておかなくてはいけません。

カンヴァスや絵の具を使用した絵画などでは、劣化やひび割れ、変色のおそれがあります。そのほか工芸品などのアートもライトにより作品が劣化するケースがあるため、注意が必要です。

劣化の原因となる紫外線ができるだけ含まれていない照明を選ぶとよいでしょう。近年では、LED電球には紫外線含有量が少ないことがわかっています。

さらにUVフィルターなどを設置し、紫外線対策を行うのも有効です。

飾りたい場所に照明がない場合は間接照明を使う

シーリングライトのように天井に埋め込まれている照明器具は、ライトで照らせる範囲が決まってしまっています。もし作品を飾りたい場所に照明がない場合は、後付けできる間接照明をプラスしてみるのもよいでしょう。

スポットライトやペンダントライトなどは、専門業者へ依頼すると取り付け工事を行ってくれます。引掛シーリングなど、天井に対応している取り付けパーツで設置できる照明器具を選べば、ご自身で簡単に設置できるケースもあります。

そのほかランプやライトなどのスタンド式照明の場合は、置いてすぐに使用できる手軽さが魅力となります。作品の雰囲気に合わせてチョイスしてみるとよいでしょう。

照明を工夫して作品を引き立てる方法2選

照明にひと工夫してアート作品を引き立てる方法は「照明の種類を選ぶ」「ライトの当て方を考える」の2種類あります。

1.照明の種類を選ぶ

はじめに、作品を照らす照明の種類を決定しましょう。照明の種類によって、絵画や作品の印象はがらりと変わります。

蛍光灯

蛍光灯を取り付けた室内では、絵が涼やかに見える傾向にあります。はっきりしたタッチの作品や、風通しの良い印象の作品を飾るのに向いているといえるでしょう。

アート作品に蛍光灯を合わせる際は、昼光色と呼ばれるものではなく、太陽光の色に近い「昼白色(N)」か、オレンジがかった「電球色(EL)」を選ぶのがおすすめです。

白熱電球

白熱電球は、明るすぎず、目にやさしいのが特徴といえます。アート作品と組み合わせることでどこかレトロな雰囲気を演出できるため、趣を感じさせたり、あたたかみのある絵を飾る際におすすめの電球の種類です。

またレトロなギャラリースペースや喫茶店の一角に飾る作品スペースなど、昔懐かしい空間にアートを飾る際にもぴったりでしょう。

LED

電球の持ちがよく、人の目にもやさしい最新式の照明はLED電球です。コストパフォーマンスがよいため、「照明器具を買い足したいけれどあまり予算はさけない」というケースにもぴったりです。

明るさが強く、青っぽく感じてしまうケースもあるため、作品との相性を踏まえて検討しましょう。

ブルーライトをカットしたLED電球なら作品保護も行いやすく、アートを長く大切に飾れるようになります。

2.ライトの当て方を考える

「蛍光灯」「白熱電球」「LED」など電球の種類を絞っても、ライトの当て方によって違った作品演出ができます。

続いては、より作品を美しく魅せるための照明の当て方を3種類ご紹介します。

ダウンライト

シーリングライトにも近い照明に「ダウンライト」があります。天井に埋め込むタイプの照明器具で、見た目のデザインが幅広いのが魅力です。絵画用のダウンライトもあり、美術館などで作品を展示している状態を再現しやすいのもポイントです。

一方で天井に埋め込む作業が必要になったり、一度場所を決めたら移動させるのに手間がかかるという特徴もあります。

スポットライト

目線を作品に誘導しやすいのは「スポットライト」ではないでしょうか。

定められた場所を照らすのが得意な照明器具で、照明の首の向きを微調整できるタイプが多いため、多少の変更が効きやすいのもポイントです。

しかしスポットライトは配線の仕組みが少し複雑になるため、業者による工事が必要になるでしょう。賃貸物件などには取り入れにくい照明かもしれません。

フロアライト

「フロアライト」とは、床に置いて使用するタイプの照明器具です。足の長さが調節できるタイプのライトもあるため、作品へ適切な照明を当てるための微調整もしやすいでしょう。

フロアライトを置く場所も日々自由に変更できるフレキシブルさが魅力です。

軽やかでメリットも多そうなフロアライトですが、衝撃には弱い傾向があります。横からぶつかってしまえば、倒れて壊れてしまう可能性があります。上からものをぶつけてしまうのも危険です。

また、周囲のインテリアの配置や生活動線には、気を配る必要があります。

照明の種類やライトの当て方を工夫して、作品の印象をアップしよう

当記事では「アートをライフスタイルに取り入れてみたい」と思い立ったあなたに、あわせて挑戦してみていただきたい「照明の選び方とライトの当て方」をご紹介しました。

照明の種類やライトの当て方はほんのひと工夫ですが、小さなアイデアが、より美しい作品の見栄えにつながります。

ご自宅のなかでもミュージアムのようにアートがたのしめる一角を作ってみませんか。

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写真やアート作品をより魅力的に見せるためには、単に明るく照らすだけでなく、光の質や方向、距離などを理解し、作品に合わせた照明・ライトの当て方を選ぶことが大切です。

こうした知識を基礎から実践までしっかり身につけたい方には、アートライフスタイリング養成講座がおすすめです。

講座では、演色評価数の活かし方や、作品を引き立てる光の演出テクニック、撮影や展示に適した照明環境の作り方まで、プロのノウハウを体系的に学べます。

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