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アートの飾り方アイディア3選!(初級・中級・上級編)〜自宅のインテリアにアートを取り入れ、インテリアの不満を解消してみませんか?〜

自宅のインテリアが何か物足りなく、もっとなんとかしたい!と感じることはありませんか?
リモートワークが増え、家で過ごす時間が増えたことで、インテリアへの意識が高まる一方、理想と現実のギャップに悩む声が多く聞かれます。
日本デザインプランナー協会(本社所在地:東京都中央区)は、全国の男女を対象に「空間デザイン・インテリア」に関する調査で、自宅のインテリアにこだわっている人は、74.2%いるとの結果を発表しています。

さらに、「こだわった結果、自分のインテリアに満足しているか?」という質問に、約6割の方が、自分のインテリアに満足されており、一方で『あまり満足していない』『もっと良くしたい』と回答した方は4割近くいることがわかったと発表しています。(空間デザインインテリアに関するアンケート調査より/日本デザインプランナー協会)

「なかなかイメージ通りの空間にならない」「まだ改善の余地がある」と考えている方は多いのかもしれません。
この記事では、アートの飾り方をテーマに、自宅の空間を手軽にアップグレードするための誰でも簡単に試せるアイディアをご紹介します。ぜひ、これを機にアートを飾ることで生まれる生活空間の新たな魅力を発見してください。アートは、私たちの日常に新しい視点や感性を刺激し、より快適な生活空間を作ります。
■アートを飾ることがもたらす効果
アートをお部屋に飾ることは、ただ空間を美しくするだけでなく、生活全体にポジティブな影響を与えます。その効果は空間の演出効果にとどまらず、美意識や知的好奇心を高め、気分の向上から整理整頓までもの意識の変化にまで広がります。
実際に「アートのある暮らし協会」で行ったアートを取り入れたことで得た効果についてのアンケート調査では、意外にも
「自然に美意識が高まり、片付けが進む」
という意見が最も多く寄せられました。生活空間にアートを取り入れることで、自然に美意識が高まり、結果としてお部屋の整理整頓が進むということがわかりました。
具体的には、以下のような変化が報告されています。
- お部屋にアートを飾りはじめたことで、不要な物を置かなくなった
- 散らかっていた靴がきちんと下駄箱に収納されるようになった
- 雑多なアイテムを片付け、アートと植物だけのシンプルな空間に変わった
これらの回答からわかるように、アートを飾ることで空間全体に対する意識が整い、生活の中で無意識に片付けが習慣化されることがあります。
アートは単にお部屋を美しく装飾するだけではなく、生活する人の日常を整える「スイッチ」としての役割を果たしているといえそうです。
■ アートの飾り方アイディア3選 (初級・中級・上級編)
「アートの飾り方」には無限のバリエーションがありますが、今回は誰でも簡単に実践できる具体的なアイディアを初級・中級・上級編に分けてご紹介します。
それぞれの空間や目的に合わせたアプローチで、お部屋の魅力を引き出しましょう。
飾り方1(初級編) 部屋全体に統一感を生み出す

アートを活用して、空間に統一感を生み出す方法をご紹介します。
例えば、ソファやカーテン、クッションなどのインテリアのアクセントカラーとアートのもつ色味を合わせたり、家具や照明のフォルムとアート作品に取り入れられている形状を合わせてみるなど、トーンや素材を揃えたアートを飾るとお部屋全体に統一感が生まれ洗練された雰囲気になります。
また、選ぶアートのテーマやスタイルがインテリア全体と調和し、お部屋全体に一体感が生まれ、訪れる人々に心地よい印象を与えられます。
アートは空間の中で「全体を引き締めるキーアイテム」となります。
そのほか、参考として、モダンな空間には大胆な色使いや幾何学模様を特徴とする抽象画を選ぶと、現代的で活気ある印象を強調できます。一方で、クラシックな空間では繊細な筆使いや落ち着いたトーンの伝統的な風景画を取り入れると、優雅さと深みが加わります。
飾り方2(中級編)部屋別特性を活かしたコーディネート
アートを飾る際に最初に考えるポイントは、どのお部屋に飾るかということでしょう。お部屋ごとのテーマや目的に合わせたアートを選び、飾り方を工夫することで、空間の個性が際立ちます。
日本デザインプランナー協会のアンケートで、「インテリアにこだわる場所はどこですか?」との質問に、
圧倒的に多かった回答は、『リビング』。次に多かった回答は『寝室』と発表されています。

例えば、『リビング』は、自宅の中でも最も過ごす時間が長い空間です。

▲リビング コーディネート:篠原 英智 VIGLOWA
こちらは、アートのオンラインショップVIGLOWAの篠原さんがアートをコーディネートされたリビングです。篠原さんよりわかりやすく解説されていますのでご紹介します。
『アートでお客様をもてなす、パブリックスペース。リビングルームは、お客様をもてなす客間としての機能も持っています。来客が多い家のリビングには、男性的な印象のあるアートを飾ると格が生まれ、よりパブリックスペースとしてふさわしくなります。同系色でまとめられ上質な素材が使われた、シンプルでハイクラスなインテリアですが、グレーはぼやけた印象にもなりがちです。そこで、都会的で落ち着いた空間に合わせ、太い黒フレームの写真を3点並べて、全体を引き締まった雰囲気にしてみました。同じフレームをそろえて並べると、端正な印象になります。壁面に飾ってあるアートは、星の軌跡を描いたドローイングのようなアートフォトです。星空の写真をリビングに飾ることで、都会であまり星を眺めることがない生活でも、自分が美しい宇宙の中に生きている事を思い出させてくれます。毎夜ソファにくつろぎながら大宇宙に思いを馳せると、心を落ち着けることができるでしょう。ブルー系の色は、神経を酷使する職業の人には、心を鎮静化する効果があります。 /VIGLOWA 篠原 英智』
続いて、インテリアにこだわる場所として二番目に多かった『寝室』です。体を休める大切な空間であることを意識されている方が多いでしょう。

▲寝室 コーディネート:篠原 英智 VIGLOWA
では寝室にはどのようなアートを飾るとよいのでしょうか。篠原さんは、質のよい眠りのために、穏やかなアートを飾ることをお勧めされています。
『健やかな毎日を過ごすには、睡眠は大切な要素の一つです。快適な睡眠を得るため、こだわりの寝具やアロマを使うなど、様々な工夫をされている方も多いのではないでしょうか?ぐっすり眠って英気を養い、すっきり目覚めて新たな一日を始める。そんな寝室の環境作りに、アートも一役買ってくれそうです。寝室は、最もプライベートな部屋の一つ。社会的な役割はいったん置いて、素顔の自分に戻る場所です。また、365日あれば、体調の良い日も優れない日もありますので、寝室に飾る作品は、なるべく穏やかでニュートラルなもの、特別派手さや重さがないものがよいかと思います。ゆったりとした気持ちになり、深呼吸して体をのばしたくなるような、そんな作品を選んで飾ってみると、毎日の睡眠の質が良いものに変わるかもしれません。ホテルではヘッドボードの上の壁にアートが飾られていることも多いですが、頭上に何かあるのが気になってしまう場合は、ベッドと平行に横の壁に飾ったり、小さなものはベッドサイドの棚の上に飾るとよいでしょう。/VIGLOWA 篠原 英智』
飾り方3(上級編)テーマ性のある独自の空間を作る
▲コーディネート:山本豊津 東京画廊+BTAP
お気に入りの家具やアート作品の制作された時代、国、背景、文化を活かし、一角や壁面にコンセプトを創るやり方はなんとも言えない存在感のある空間を生み出します。
まずは、共に時を重ねたい、ずっとそばに置いておきたい家具や雑貨について背景やストーリーを深掘りしてみてください。
こちらの事例は、東京画廊+ BTAPの山本豊津さんがコーディネートされた事例です。
この事例のポイントは、李朝家具の、李朝箪笥(パンダシ)小盤(ソバン)、そして、美しいフィンユールの椅子、そして、アフリカの彫刻、ペルシャ絨毯などのコレクションです。
韓国骨董の李朝家具。李大家が君臨した李氏朝鮮時代(1392~1910年)に作られた家具です。
素朴で飾らない気品ある美しさと「用の美」に魅了されている方も多いかと思います。
日本人の暮らしに馴染みやすく、韓国ならではの伝統的な意匠が見受けられ、美しいアクセントになっています。
そして、デンマークの建築家、家具デザイナーのフィン・ユールのひときわ美しい椅子。
ソファのやわらかい丸み、肘に沿う滑らかなアーム、ほっそりとシャープな脚部…その椅子には、建築を学び、美術を愛したフィン・ユールならではのこだわりが随所にあらわれています。
そんな愛着を持って使い続けたい家具にあらためて光を当てた絵画は、もの派の中心作家の一人吉田克朗(1943-1999)の作品。物体を組み合わせ、その特性が自然に表出されるような作品を追求する”もの派”から離れた1980年代に制作された作品で、粉末黒鉛を手指で擦って有機物な形象を描いた、く触>シリーズの作品です。文字通り、キャンバスに直接触って描いたシリーズの作品です。
”写す”ことや”触る”ことを通じて自身の表現を突き詰めた吉田克朗の独自の世界観を楽しむことができます。
この空間に深みのある魅力を感じる理由は、吉田克朗氏の作品とそれぞれのインテリア家具と共通する魅力である、”シルエット”そして、”触感(人の手で作られたもの)”が上手に活かされているからではないでしょうか。まるでそれぞれのアイテムの時代や文化が交差しているような愛おしいものに満ちたアート空間を創り出しています。
複数の小物やオブジェを組み合わせて配置することで、テーマ性のある独自の空間を作ってみましょう。これらの選択と飾り方により、お部屋にそれぞれのアイテムの魅力を引き出し、空間全体に物語性をもたらすことが可能です。人によっては、アートを飾ることでお部屋のコンセプトを意識し始め、その中から自分の新たな個性やセンス、知的好奇心に気がつくこともあります。
アートの飾り方3選いかがでしたでしょうか?
そのほか、「アートの飾り方」には無限のバリエーションがあります。
1、アートを活かしてリビングとダイニングを分ける方法
2、アートを活かして小さなお部屋を広く見せる方法
3、アートを活かして部屋の隙間や隅・角などのデッドスペースの有効活用する方法
4、壁に穴を開けない飾り方
5、アーティストと一緒に空間を創る方法
6、複数のアートをバランスよく飾る秘訣
7、壁面以外のアートの飾り方
など、アートの飾り方を考え空間全体を活用した芸術表現で、視覚だけでなく五感を通じてアート空間を体験できます。例えば、季節ごとにアイテムを入れ替えたり、少しずつアートを増やしていくことも可能です。照明や鏡を利用して動きや奥行きを加える演出も効果的で、植物や自然をテーマに光と影を活用することで、空間に深みと調和をもたらすこともできます。自分だけのオリジナルなアート空間を作り、日常に新たな魅力を加えてみてはいかがでしょうか。
アートを素敵に飾るスキルを身につけたいなら!
アートを素敵に飾れるスキルを身につけたいけど何をどう身につけたらいいかわからないという方には、「アートのある暮らし協会」のアートライフスタイリスト養成講座がおすすめです。この講座では、アートの探し方、選び方、買い方、飾り方、鑑賞の仕方、管理の仕方、活用の仕方のアートのある暮らしを楽しむために抑えておきたい7つの要素に関する基礎知識や実技、体験を体系的に学べます。
アート選びは感覚だけでなく、作品の背景やアーティストの意図を知ることでさらに楽しさが増します。また、講座を通じて自身のライフスタイルに活かすことのできるアートの力を再発見できるため、アートがより効果的にライフスタイルに溶け込むようになります。
まとめ
ここまで、お部屋にアートを飾るさまざまなアイデアを紹介してきました。
自分らしい生活を模索する私たちが快適に生きるためのヒントを見つける機会となれば幸いです。この記事で紹介したアイディアを、今日からお部屋に取り入れてみてはいかがでしょうか。アートを生活に取り入れることで、日常がより豊かで心地よいものになるでしょう。
自分らしい「アートのある暮らし」を楽しみながら、日々の空間をさらに魅力的にしてみてください。
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