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国内外約70組のアーティストが集結!「BIWAKOビエンナーレ」開催へ

「流転~FLUX」をテーマに開催
国際芸術祭BIWAKOビエンナーレ実行委員会は4日、滋賀県近江八幡市を舞台とし、「BIWAKOビエンナーレ2025“流転~FLUX”」を開催すると発表した。会期は2025年9月20日~11月16日となる。
中田洋子総合ディレクターのキュレーションにより、国内外約70組のアーティストが集結、近江八幡市内の空き町家や歴史的建造物を活かし、アート作品をインストールすることで会場として再生、一般公開するなど、まち全体で楽しめるアート体験が魅力となる。

今年のテーマは「流転」。我々人間もまたその細胞は常に死と再生を繰り返し、一瞬たりとも同じ自己ではあり得ず、形を変えながら時を刻んでいる存在だ。変わりながらも本質自体は変わらない、そうした視点でのアートがまちのあらゆる空間を彩る。



会場は、近江八幡市を中心に「近江八幡旧市街地エリア」、「長命寺エリア」、「沖島エリア」の3つに大きく分けられる。メインとなる「近江八幡旧市街地」は、豊臣秀次により築かれた城下町を基礎とする地域で、近江商人発祥の地として栄えた場でもある。江戸から明治にかけて建てられた町家や蔵も多く残り、これらとのアートのコラボレーションが存分に楽しめる。

エクステンション会場として、まちの繁栄に水路として大きな役割を果たしてきた「八幡堀」をのぞむカフェ「ティースペース茶楽」もあり、こちらでは静謐な空間でアートとお茶が楽しめる特別な展示が予定されている。

初会場として今回加わる「長命寺エリア」は、聖徳太子ゆかりの地として知られる霊場・長命寺が舞台。琵琶湖を一望する絶景と歴史的・精神的重層性をもった長命寺ならではの空間に、現代アートとの新たなコラボレーションが展開される。
「沖島エリア」は、琵琶湖に浮かぶ世界でも珍しい日本唯一の淡水湖有人島エリア。漁業が盛んで、琵琶湖の漁獲水揚げ量の半分を担っている。集落や自然と共生する島の暮らしの中に、新しいアートが溶け込んだ姿をゆっくり楽しむことができる。
ワークショップ開催も予定
参加アーティストとして予定されているのは9カ国70組、うち地元アーティスト5人が含まれる。
会期中の8月2日には、沖島小学校を会場として、近江八幡で採取できる土から絵の具を作り、地元小学生らと巨大な絵を制作するワークショップも開催される。完成作品は沖島漁業組合の作業所2階に展示されるという。
「BIWAKOビエンナーレ」では、多くの歴史的建造物やまちをアートの力で再生、空間としてよみがえらせることで、日本人のもつ美意識の回復が目指されてきた。
今年は大阪・関西万博や滋賀国体の開催などで、関西地域への注目度はさらに高まっている。今回のビエンナーレはそうした波と共鳴し、地域の魅力を再発見、アートの息づくまちとして、国内外の人々の記憶に刻まれる機会となるよう展開していきたいという。
会期は9月20日~11月16日で、水曜定休(11月12日は開場)。時間は10:00~17:00(最終入場16:30)となる。沖島、長命寺エリアはパスポートなしで鑑賞可能、全エリアカバーの鑑賞パスポートは、一般が3,500円(前売り3,000円)、学生2,500円(前売り2,000円)、近江八幡市民は3,000円、中学生以下及び障がい者が無料となる。
詳しくはリリース資料などで確認してほしい。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
国際芸術祭BIWAKOビエンナーレ実行委員会 プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000165105.html
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