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GINZA SIXで新アートプロジェクト「A Tree」始動

1本の木から始まる価値転換プロセスをアートとして継続発信
銀座エリアの商業施設「GINZA SIX」を運営するGINZA SIXリテールマネジメント株式会社は24日、中村圭佑率いる設計事務所のDAIKEI MILLSと協業し、『一本の木が家具となり建築となる』プロセスを多角的に発信していく継続的アートプロジェクト「A Tree(エイ・ツリー)」を始動させたことを発表した。4月17日よりスタートしている。

「A Tree」プロジェクトでは、ものづくりの原点に本質的な価値を見出し、木のもつ魅力を花開かせながら価値転換を見せていくプロセスを、国内外のアーティストとコラボしつつアートとして表現、発信していくという。約3年にわたって繰り広げられる取り組みで、GINZA SIXらしいラグジュアリーな空間とともに、その多彩な展開を楽しめる。

DAIKEI MILLSは、さまざまな空間デザインを手がけるだけでなく、都市に存在する遊休施設や社会的隙間(VOID)を時限的に占有し、一般へと解放する運動「SKWAT(スクワット)」など新たなカルチャーを生み出す活動でも知られる、中村圭佑を代表とする設計事務所で、人と空間のあり方について、アートなデザイン実践を通じ思考し続けている点で注目を集めている。


吉野杉に着目、秋以降は6組とのコラボを予定
プロジェクトの第一フェーズとして、まず3~5階のレストスペースに、奈良県吉野でとれる「吉野杉」の原木としての魅力を存分に伝えるファニチャーが、また屋上庭園にはアートパークが登場する。
また「A Tree」のムービーとして、中村圭佑のインタビューと、吉野杉の伐採から製材の様子をまとめた映像を館内各所のサイネージやGINZA SIXの公式SNSなどで配信する。
GINZA SIX公式サイトでは、インタビューの記事のほか、プロジェクトの背景や今後に予定されている展示の全貌紹介も公開される。
なおこの吉野杉を主役とするプロジェクトには、吉野の林業地で山林を管理する豊永林業株式会社、地元吉野の銘木など県産材を中心に優れた木材を生み出す製材所の株式会社大谷木材が参画、林業の新たなフェーズを模索していくともされた。
2025年秋以降には、国内外で活躍する6組のアーティストによるプロダクトが順次展開される。それぞれの解釈を通じて製作された、1本の木をまるまる使う家具や小さな建築に触れることができる機会になるという。


屋上庭園のアートパークには、美しさと強さを兼ね備えた202個の吉野杉の木片が登場。訪れた人が吉野の森を肌で感じながら思い思いの時間を過ごせる空間となる。夜には幻想的な光に包まれ、年輪の積み重ねと木の生命力を表現した演出も楽しめる。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
GINZA SIXリテールマネジメント株式会社 プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000138594.html
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