国内の芸術祭開催一覧 <2024年後半〜>

地域活性化やアートプロジェクトなど、2024年後半において開催される芸術祭です。
※日程や内容は変更する可能性があります。

   
青森県 AOMORI GOKANアートフェス
岩手県 三陸国際芸術祭
宮城県 Reborn-Art Festival
山形県 みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ
福島県 福島ビエンナーレ「風月の芸術祭」
群馬県 中之条ビエンナーレ2025
東京都 六本木アートナイト
東京都 アートウィーク東京( AWT)
千葉県 100年後芸術祭
新潟県 大地の芸術祭
富山県・石川県・福井県 GO FOR KOGEI
長野県 北アルプス国際芸術祭
岐阜県 清流の国ぎふ芸術祭
愛知県 愛知国際芸術祭2025
京都府 KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭
兵庫県 神戸六甲ミーツ・アート
鳥取県 とりアート 鳥取県総合芸術文化祭
岡山県・香川県 瀬戸内国際芸術祭
岡山県 森の芸術祭 晴れの国・岡山
広島県 横川まちの芸術祭
山口県 UBEビエンナーレ

 

AOMORI GOKANアートフェス
2024年4月13日(土)から9月1日(日)まで、青森県内の5つの美術館・アートセンター(青森県立美術館、青森公立大学 国際芸術センター青森、弘前れんが倉庫美術館、八戸市美術館、十和田市現代美術館)を舞台に「AOMORI GOKAN アートフェス」が初開催されます。各館のキュレーターが協力し、展覧会やプロジェクト、パフォーマンスを通じて青森の自然や文化を体感できるイベントです。2024年度のテーマは「つらなりのはらっぱ」で、アートを通じて地域の自然、食、建築などを楽しみ、青森の魅力を発見する場となります。

三陸国際芸術祭
三陸沿岸地域は美しいリアス式海岸を誇り、数多くの郷土芸能団体が存在する文化の宝庫です。東日本大震災後、「習いに行くぜ!東北へ」プロジェクトが始まり、地域の芸能団体とアーティストの交流が進みました。これを契機に、2014年に三陸国際芸術祭がスタート。2018年以降は15市町村が協力し、地域復興と文化発信の場として続いています。郷土芸能と現代芸術を結び、創造的な地域づくりを目指すイベントです。

Reborn-Art Festival
Reborn-Art Festivalは、宮城県石巻市を中心に開催される「アート」「音楽」「食」をテーマにした総合アートフェスティバルです。東日本大震災後の2017年にスタートし、「Reborn-Art=生きる術」をテーマに、アート展示や地元食材を使ったユニークな料理体験、プロデューサー小林武史氏による音楽パフォーマンスなどを展開しています。また、「桃浦ビレッジ」「FERMENTO」などのプロジェクトを通じて持続可能な地域活性化をサポートし、2023年には地元フードの場「Reborn-Art STAND」をオープンするなど、地域の復興や振興につながる持続的な循環を生み出す取り組みを続けています。

みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ
2014年から6回目を迎える「山形ビエンナーレ2024」が、初めて蔵王温泉と東北芸術工科大学で開催されます。「いのちを歌う」をテーマに、蔵王を題材にした短歌を1万7000首以上残した詩人・斎藤茂吉にインスピレーションを得たフェスティバルです。1900年の歴史を持つ蔵王温泉は、古くから癒しの地として親しまれてきました。フェスティバルでは、「ひとひのうた」「山と土と茶」「現代山形学」「サマースクール」の4つのプロジェクトを通じて、「いのち」と「歌」について探求します。


福島ビエンナーレ「風月の芸術祭」
この企画は、白河市の歴史と文化を基盤に、現代アートの創作や体験を広げる取り組みです。「風月の芸術祭」というタイトルは、江戸時代の白河藩主・松平定信の雅号「風月」に由来し、自然と文化を愛する精神を表現しています。白河小峰城や南湖公園などの歴史的資源を活用し、絵画や彫刻、現代美術、演劇など多彩なアートイベントを開催。地域住民と国際アーティストが協力し、地域の魅力をPRすることを目指します。

六本木アートナイト
「六本木アートナイト」は、アートを日常生活の中で楽しむ新たなライフスタイルを提案し、東京の都市開発の先駆的モデルを目指して開催されるアートイベントです。六本木の商業施設や文化施設を舞台に、現代アート、デザイン、音楽、映像、パフォーマンスなど多彩な作品が街中に展示され、非日常的な体験を提供します。2009年にスタートし、年々規模を拡大し続け、東京を代表するアートフェスティバルとして発展しています。

大地の芸術祭
「大地の芸術祭」は、地域アートフェスティバルの先駆けとして、世界最大級の国際芸術祭です。新潟県の豪雪地帯である越後妻有地域を舞台に、アートを通じて里山の暮らしや自然の魅力を体感できるイベントです。2000年から3年に1度開催され、2024年は9回目の開催
。前回の2018年には約54万人が訪れ、地域の経済効果や雇用、交流人口の拡大に貢献しています。作品は自然の中に常設展示され、年間を通じて楽しめます。

GO FOR KOGEI
「GO FOR KOGEI 2024」では、職人やアーティストが集まり、素材や技法に着目し現代工芸とアートを紹介します。富山市の岩瀬エリアに加え、金沢市の東山でも開催され、伝統的な町並みと現代アートが融合する空間が特徴です。岩瀬では、景観を活かした作品と地元の食を楽しめる体験が提供され、東山では「工芸とデザイン」のイベントを開催します。これにより、工芸が生活と社会に新たな価値を持つ姿を提示します。

北アルプス国際芸術祭
長野県大町市は、北アルプスと仁科三湖に囲まれた美しい田園地帯で、急流や森林が広がり、自然と人間の生活が深く交じり合う場所です。古くから神社や塩の道、黒部ダムなどの歴史的な構築物が残り、地域の豊かな生活と文化が今も感じられます。アーティストたちはこの地の力と記憶に触発され、鋭い作品を発表します。大町の秋の自然と人々の織りなす景観を体感できる機会に、ぜひ足を運んでください。

清流の国ぎふ芸術祭
「清流の国ぎふ」文化祭2024は、第39回国民文化祭と第24回全国障害者芸術・文化祭の統一名称で、岐阜県で25年ぶりに開催される全国規模の文化芸術の祭典です。県民が一丸となり、地域資源や「ぎふブランド」を国内外に発信し、次世代を見据えた文化創造やデジタル技術の融合も行われます。誰もが文化芸術を楽しめる共生社会の実現を目指し、全国からの交流を通じて大規模な文化交流を促進する大会です。

KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭
KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭は、2010年から京都で開催される舞台芸術祭で、国内外の実験的な舞台芸術を発信しています。演劇、ダンス、音楽、美術などジャンルを超えた表現を通じて、芸術と社会を新たな対話でつなぐことを目指します。2024年のテーマは「えーっと えーっと」で、記憶や対話を模索し、他者とのつながりを考察する作品を紹介。過去と現在、自己と他者をつなぐ新たな表現の可能性を探ります。

神戸六甲ミーツ・アート
「神戸六甲ミーツ・アート」は、神戸・六甲山で毎年開催される現代アートの祭典です。2024年で15回目を迎え、「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」として、新たな視点をテーマに開催されます。六甲山の自然とアートの融合を楽しみながら、現代アートが私たちの視界を広げ、様々な価値観と出会える場を提供します。アーティストと共に、日常を少し離れた特別な体験を生み出すことを目指しています。

とりアート 鳥取県総合芸術文化祭
「とりアート」は、県民が一体となり、舞台、展示、ワークショップを通じて新たな文化・芸術を創造する祭典です。若手育成やプロとアマの共演、地域資源を活用した連携事業を行い、文化活動の裾野を広げます。また、次世代育成事業として、子どもたちや鑑賞者の成長の場を提供し、統一テーマに基づく作品の展示も県内各地で実施します。未来に向けた文化活動の拡大を目指す総合的な芸術祭です。

瀬戸内国際芸術祭2025
瀬戸内国際芸術祭は、瀬戸内海の島々に活力を取り戻し、未来の展望につながることを目的に開催されています。「海の復権」を掲げ、歴史的に豊かな文化交流の場だった瀬戸内海の重要性を再認識させる芸術祭です。近代以降、工業開発やグローバル化により、島々の固有性や人口が減少しましたが、芸術祭を通じて自然と人間の共生を再び強調し、瀬戸内を「希望の海」として未来へつなぐことを目指しています。

森の芸術祭 晴れの国・岡山
「森の芸術祭」は、古くから出雲街道の歴史を持つ地域で、自然の恵みや文化を活かして未来に向けた活性化を目指す祭典です。豊かな森林資源や木質バイオマス発電など、SDGsの先駆モデルとして評価される取り組みが進んでおり、自然や文化をテーマに、アーティストや専門家、地域の人々が協力して「新しい資本」を創造します。芸術を通じて、エコロジー思考と豊かな感性を育み、地域の未来を考える場を提供します。

横川まちの芸術祭
「横川まちの芸術祭-よこげい-」は、広島市の横川エリアで行われる地域密着型のアートイベントです。JR横川駅周辺の商店や施設を活用し、展覧会やイベント、ワークショップを通じて、横川の文化を広く発信します。「まち」が日常に与える影響を重視し、身近な場所からアートを通じて地域の生活や暮らしを豊かにし、活性化することを目指しています。地域住民とのつながりを深める芸術祭です。

UBEビエンナーレ
「UBEビエンナーレ」は、1961年に始まり、世界最古の野外彫刻国際コンクールです。市民運動「まちを彫刻で飾る運動」がきっかけとなり、宇部市の環境美化と文化向上を目指す取り組みとして発展しました。選ばれた15点の彫刻が、広大な緑地で展示され、まちづくりにおけるアートの役割を象徴しています。宇部市民が代々受け継いできたこのイベントは、今後も「アートによるまちづくり」を推進し続けます。

 

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