動画公開!”令和”がテーマのアートフードを囲む会とは?

先週の金曜日、アートのある暮らし協会銀座サロンで、とある”飲み会”が開催されました!
イベントの模様をご紹介いたします。

アートな世の中会議 vol.4 ~アートなフードと楽しいアート談義~

今回が四回目となるこのイベントは、アートのある暮らし協会をはじめ、アートを活かしたビジネスを展開している3つの団体により
「アートを通じた創造性とパワーをビジネスに活かせる事例をシェアし、検討する」ことをテーマに、定期的に開催しています。

アートをテーマに横の強固な繋がりを作っていく異業種交流が目的です。

今回は、いつものパネルディスカッションではなく、趣向を変え「ネットワーキングタイム」をメインに「アートなフードと楽しいアート談義」という、つまり、ステキなステキな”アートな飲み会”を実施し、大いに盛り上がりました!

平成と令和をつなぐ夜桜

今回、「アートな世の中会議」を彩るのが、フードクリエイター小山嶺子(こやま みねこ)さんの「アートなフード」。

「空腹を満たすためではなく、ストーリーを食べる。食でつくるエンターテイメント体験。」をコンセプトに活動されています。

トッピングを施す前の準備段階がこちら。 この段階で、「アート」な盛り付けから目が離せません!、、、、、

小山さんがお祖母様の代から通われているお花屋さんの桜と、着物のアイテムを使って
目にも楽しく美しい盛り付けを仕上げていただきました。

全体を「食べられる鶴の折り紙」、『祝いの折り鶴チップス』が彩ります。

紙は神様とも言われ、想いが宿ると考えられてきました。
日本の象徴である鶴に未来への想いを宿して召し上がって頂きたいという小山さんの思いが込められています。

今回のテーマは、『平成と令和を繋ぐ夜桜』

桜の花びらを浮かべた日本酒で乾杯した後、フードを囲んでの楽しい宴がスタートいたしました。

「令和」の由来はご存知の通り、『万葉集』の「梅花の宴」として知られている歌の一部から。

「時に、初春の令月にして、気淑く風和く。梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。」


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

現代語訳すると

「時は初春の令い月(※この場合『令』は“物事のつやがあるように美しい”の意)であり空気は美しく
風は和やかで、梅は鏡の前の美人が白粉を装うように花咲き、蘭は身を飾る衣を纏う香のように薫らせる。」

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

となります。

この歌の中にあるモチーフがフードのいたるところに散りばめられており
「なるほど!」と思わず舌を巻く仕上がりに、食す前から心が満たされます。

まさに、 「空腹を満たすためではなく、ストーリーを食べる。」

例えば歌中にある「梅」は、ほのかに香る梅フレーバーとして表現。
梅そのものではなく香りで存在を感じさせることろが巧みです!
梅が苦手な方も多いので皆さんに楽しんでいただけるようにと小山さん。
隅々まで行き届く心遣いが、さすがです。

また、『明け桜と暗の桜を愉しむ練り切り』と題し2種類の練り切りを用意することで、春をイメージさせると同時に、時の移ろいをも感じさせます。
「夜桜」の背後に浮かぶ「月」まで感じさせるような演出は、まさに粋!
の一言です。

そして、参加者の心と体を癒してくれる『桜とぬちまーす塩のお結び』。

この「お結び」に小山さんが込めた思いをご紹介いたします。

「春はみなさん変化の季節。だけど今年は、いつもとは違う大きな変化がありますよね。

新しさにワクワクする時って、同時に不安や焦りも感じやすいもの。
体調を崩されたり、気持ちが妙にソワソワしてしまう方も多いです。

少し前に私も、気も食欲も突然失くしてダウンしました。
数日経って気を取り直した頃にはお腹も空くもので、何を食べようかと作ったのが“塩で結んだお米”。

シンプルに寄り添ってくれる、日本人のソウルフード!

使ったのは、頂き物の『ぬちまーす塩(命の塩)』、沖縄で作られた塩です。
日本では、塩は神事に欠かせないくらい大事な調味料。

天皇・皇后陛下と沖縄のエピソードも、お伝えしたかったので
お結びを中心に全体的に穏やかな味付けのメニューとなりました。

人の元気が、次のミライを愉しさに変えるはず。
食べて頂いた皆さまが、良きご縁に結ばれますように」

と小山さん。

優しい味付けと、小山さんの心遣いが、緊張した肩の力をふっと抜いてくれたような、そんな気がしました。

同時に、退位の儀の際にもフォーカスが当てられた、天皇・皇后陛下と沖縄のエピソードも紐解いていただき、平成、そして令和に思いを馳せました。

コミュニケーションのキッカケをつくる「アート」のちから

最後の仕上げは、参加者の目の前で小山さんが、さながらライブペインティングのように仕上げていきます。

参加者と直にコミュニケーションを取りながら、「作品」を仕上げていく小山さん。

ライブペインティングで描くように、盛り付けに加えていくトッピングは、いずれも食べる方の体を考えて厳選したもの。

「緑」「ピンク」「黄色」と春を感じさせる彩のパウダーは、全て野菜由来。
地元静岡のお茶を漬け込んだオリーブオイルは、胃腸の調子を整えるよう考えられています。

「これは何を使っているの?」「どうやって作るんですか?」
などと会話をしていくうちに、すっかりテーブルを囲むゲスト同士も初対面とは思えないほど打ち解け合っていました!

これぞまさに「アート」の力

 「わぁ〜綺麗!」「食べるがもったいないね」
と盛り上がりつつ、体に優しく、目に鼻に舌に楽しいフードの数々は
あっという間の完食となりました。

食べ終わった後の盛り付けも、また「作品」だと仰る小山さん。
食事を囲んだ全員で作った、楽しいひと時が「アート」として残りました。

イベントを終えて、小山さんが、食後の器たちに物語をつけてくださいました。
当日の様子もあわせてご覧ください!

参加された方々同士のコミュニケーションも弾む食のイベント、今後もどんどん注目されていきそうです!

食とアートが織りなす、コミュニケーションの大きな可能性を感じることが出来た、そんな一日でした。

【平成と令和を繋ぐ夜桜】

Menu

桜とぬちまーす塩のお結び
祝いの折り鶴チップス
ハレの日マリネ-日の丸トマト/黒豆/ミョウガ
ドライ果実の祝酒カナッペ
明け桜と暗の桜を愉しむ練り切り

小山嶺子HP:
− 空腹を満たすためではなく、ストーリーを食べる。
食でつくるエンターテイメント体験。−
https://minekokoyama.com

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