【独占インタビュー】現代アートはライフスタイルの中でどう活かせるのか

 

2023年7月7日(金)、パシフィコ横浜で、世界中の国際レベルのアートをみせるアートフェア「Tokyo Gendai」が開幕 。

会場の一部を保税地域にし、現代アートを取り扱う海外ギャラリーの出展が約6割を占める世界水準の国際感あふれるアートフェアとして期待が寄せられている。

 

 

 

▼Tokyo Gendai プレスカンファレンス

・Tokyo Gendai 共同創設者 マグナス・レンフリュー氏
・Tokyo Gendai フェアディレクター 高根枝里氏
・Tokyo Gendai プリンシパルパートナー 三井住友銀行 プライベートバンキング本部長 高橋克周氏

 

 

▼プレビューの様子

 

 

その、国際アートフェア 「Tokyo Gendai」のフェアディレクターを務める高根枝里さん。

長年、日米間でのキュレーター交流に携わり、アートマネジメント、キュレーション業、 アートコンサルティングを全世界で行われている。

そんな高根枝里さんに、「Tokyo Gendai」の魅力や楽しみ方を伺いながら、我々は、”現代アート”にどのように触れ、ライフスタイルやビジネスの中でどう活かすことができるか?話を伺ってみた。

 

Tokyo Gendai のフェアディレクター就任おめでとうございます。このアートフェア立ち上げにどのような思いで取り組まれていますか?

ありがとうございます。私自身日本人の女性である立場で、今回このような貴重な機会をいただけて国際的なアートフェアを仕切らせていただけるのは本当にありがたいことだなと思っています。

アメリカに10年ぐらい住んでいたことを活かして私ができることって何だろうと考え、国際的な関係性と日本のカルチャーのアートコミュニティを繋げることなのかなというふうに考えました。また、私たちと、そして私たちの次のジェネレーションの人たちに繋げていけるような未来を作っていきたいなというふうに思っています。

 

 

現在、国内で開催されるアートフェアの数が増えていますが、Tokyo Gendai ならではの魅力を教えてください。

 

73ギャラリーが出展していただいてるのですが、6割が海外のギャラリー、4割が日本のギャラリーという点でしょうか。ここまでのフットプリントという規模のスケールの国際的なアートフェアっていうのは、日本でも数十年ぶりなのかなというふうに感じております。そこがまずは一つ大きなところなのかなと思っています。

 

どのような成果が出せれば良いとお考えですか?

アートフェアはプラットフォームだと思うんですね。

もちろん1年目もベストを尽くすんですけれども、長いスパンでここからファーストステップとしてコミュニティをどんどん作っていく、そして、どんどん一般の人たちにも浸透していくというのが私達の目標になるところなのかなと思っています。

なので、皆さんが、「この時期には Tokyo Gendai にいるよね!」みたいな、そういうふうな流れが出てくると、プラットフォームが整ってくるということなのかなというふうに感じています。

 

今後も、会場は横浜を拠点にお考えですか?

そうですね、今はそういうふうに考えていますが、もちろん私達は、他の機会も常に探している段階ではございますので、それと同時に展開していきたいなというふうに思っております。

 

保税地域での開催というのも魅力ですよね。そのようなケースは初めてですか?

これはとても嬉しかったことです。このスケールのアートフェアで、保税許可が下りるのは初めてです。6割の海外のギャラリーが出展しているというのも、そもそも数十年ぶりではありますが、この方たちが出展される1万平米の場所が保税地区として認められるというのは初めてのケースです。

 

海外から出展される方が出展しやすい環境になったということですよね。今後は海外のアーティスト作品を日本で紹介するということがメインになってくるのでしょうか?

いえ、私自身が海外に住んでいて日本人でもあるみたいなことも同じなのですが、Exchangeができればいいかなと思っています。なので、海外の人たちには、日本のお客様やアジアのお客様に紹介できる機会があるし、また、日本のお客様にとっては海外のギャラリーを見る機会が増えるということでもあります。とても入りくんだいろんなExchangeができるというコミュニティを作りたいなと思っています。

 

どのような方を対象にされていますか?アートフェアの成果を考えるとやはり、コレクターや、富裕層の方を対象とされてるのでしょうか?

その辺はオープンではあります。もちろんコレクターさんは作家さんを支える本当に唯一の存在というか、そういう意味ではすごく大事なお客様だと思っています。しかし、金土日がちゃんと一般公開されているように、私達はコレクターさんだけではなくちゃんとアートコミュニティを作っていきたいので、一般の方たちが現代アートに触れる機会が増えたりして、もしかしたらその子供たちが今後アーティストになりたいとか、そういうこともありうると思うんですよね。なので、そこにおいては可能性はあんまりリミットしたくなくて、きちんといろんな方たちに機会を与えていくということが使命なのかなと思っております。

 

アート初心者の方へ Tokyo Gendai の楽しみ方をアドバイスいただけますか?

例えば、会場内をワーッと回ってみて、好きな作品を1点でいいので見つけてみるというのがいいかなと思います。全てを理解する必要はないんですよ。現代アートってそこが面白いところで、本当に個人的にすぽっとハマれば、それは自分にとってすごい素晴らしいアートになるし、好きなアートにもなるので、何かそこでジャッジをする必要はないかなと思います。

 

最後に、私たちのライフスタイルやビジネスに現代アートを活かすコツについて、伺わせてください。

現代アートは自分で価値を作って自分が好きと思ったら好きだというふうに感じてくれて構わないものだと思うんですね。

なので、自分がいろいろとdecision making(意思決定)をするときに、すごい役に立つツールかなと私は思っています。

 

 

貴重なお時間をいただきありがとうございました。

お体に気をつけて頑張ってください。

 

はい、ありがとうございます。

 

 

 

 

【開催概要】

 ・名称:Tokyo Gendai

 ・会期:2023年7月7日(金)~7月9日(日)*7月6日(木)はVIPプレビュー

 ・会場:横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)

     〒220-0012神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1

 ・主催:The Art Assembly(ジ・アート・アセンブリー)

 ・公式ウェブサイト:https://tokyogendai.com

 

 

 

 

 

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