青参道アートフェア アートツアー
10月24日に会員&受講生限定のアートツアーin青参道アートフェアが開催されました!
今回、青参道アートフェアをご案内頂いたのは、本アートフェアのディレクションを手掛けるhpgrp GALLERY TOKYOの坂井俊之さんです。
青参道アートフェアはH.P.FRANCE(アッシュ・ペー・フランス)が企画・運営するアートフェアで今年開催12回目を迎えます。
詳細はこちら:http://hpgrpgallery.com/aosandoartfair
ショップ、カフェなど、魅⼒的なお店が数多く軒を連ねる⻘⼭通りと表参道をむすぶ「⻘参道」エリアを拠点とし、店舗スペースにアート作品を展⽰しショッピングを楽しむ感覚で現代アートを購⼊できるのが特徴です。
本年のテーマは「SHEROS(シーローズ)」
「SHEROS」とは、“SHE / HERO / S”
「女性の・ヒーロー・たち」という意味を持つ造語となります。
現代のフェミニズムを提案するものであり、自分自身の中に眠っている「共感」「感性」を見出し育むことを目指して行われたH.P.FRANCEのプロジェクトから生まれた言葉とコンセプトです。
⼥性的な発想や思考、繊細でクリエイティブな感性が新しい時代をつくると考え、
「SHEROS」に強く共感すると共に、「SHEROS」をこれからのアートを担う未来の考え方とし、
女性のクリエイター、キュレイターに限らず、SHEROS の感性を持ち、コンセプトに共感する方々と共に今回のアートフェアを開催しています。
最初に訪れたのは、Lump harajuku(地図①、②)
フェミニストのアーティストやデザイナーと共に、女性にファッションやライフスタイルのアイデアを提供し、様々なインスピレーションを届けるというコンセプトのショップです。
ガーリーでありながら、芯があり自立した女性の個性を感じられるような店内には、アートとプロダクト(商品)が美しい調和でディスプレイされています。
これはどちらのショップでも共通する点なのですが、アートもプロダクトもお互いを侵食することなく、本当に絶妙なバランスでお互いを引き立て合っているのです!まるで、その場所が最初から決められていたかのように!
パズルのピースがあるべき場所に収まったように、美しく空間に息づくアートを見た時は本当にただただ感動です。
話がやや脱線してしまいましたが、Lump harajukuでは、地下1Fと2Fでそれぞれ2つの展示を見ることが出来ます。
一人はハンナ・フシハラ・アーロンさん、ニューヨーク在住のキュレイターで、「SHEROS」のコンセプトの生みの親の一人といえる女性です。
今回は、「SHEROS PROJECT “Exquisite Corpse”」と題し、ひとりひとりがテーマに沿って描いたものを共有し言葉や画像を集合的に組み立て、一つのもを作り上げるワークショップを実施しています。
参加する各共同編集者は以前の人の投稿を表示できるようにして、順番にコンポジションに追加していきます。
↑自然光が差し込む2Fの中心には、小上がりの畳スペースが。こちらがワークショップエリアです。
↑店内には鳥のさえずりが鳴り響いて都会の喧騒を忘れさせます。以前、実際にこのワンピースがあった位置に鳥かごかかかっており鳥を飼っていたんだそう。空間そのものが、とてもコンセプチュアル。「アート」のように感じられます。
もう一人はナタリー・レテさん、フランス出身のアーティストです。
絵本やセラミック、テキスタイル、リトグラフなど、様々な作品を手掛けています。
子供のころの思い出や毎日の暮らしの中からインスピレーションを得るという彼女のカラフルな作品は、ユーモラスでハッピーでありながら、どことなくシニカルな雰囲気をまとっています。
Lump harajukuの地下1Fが世界唯一のナタリー・レテのオンリーショップとして10月19日よりオープンしております。
こちらは常設のため、青参道アートフェアが終了した後でも、ご覧いただくことが可能です。(もちろんご購入も!)
特に必見なのがクローズドなスペースに設けられた《瞑想部屋》。
ナタリー・レテのファンも、そうでない方も一見の価値ありです!
次に向かった先は、H.P.FRANCE BIJOUX表参道、ヨーロッパを中心に発信するクリエイティブなアクセサリーブランドです。
ディレクターをつとめる國吉祐子さんのブランドメッセージをご紹介します。
「人はなぜジュエリーを身につけるのか?あるデザイナーは「自分自身が生きるための意思表示」と答えました。
「人間は自分の存在を他者に理解してもらいたい。それがジュエリーの起源では」と。
ジュエリーとは不思議な力を持つ。引き寄せられるように、手にとってしまう。
H.P.FRANCE BIJOUXのロゴの雫は、
クリエイションが生み出されジュエリーになって零れ落ちる「感性の雫」。そしてそれを自分の生活に取り入れる、私たちが享受し選び取ることだと思います。」
こちらのショップを彩っていたのが、木版画の技術を用いて、どこか懐かしくも妖しい独特な世界観を広げる池田愛さんの作品です。
H.P.FRANCE BIJOUXのブランドメッセージと、池田さんの作品テーマをご覧になり皆さんも何か感じるものがあったのではないかと思います。
青参道アートフェアを開催するにあたって、ショップやブランドのコンセプトやテーマから、そこに展示するアートを厳選していったそうです。
まるで最初からその場所にある運命だったように、空間に作品が息づくのは、まさに感性がなせるワザですね!
皆さんも訪れたショップのコンセプトや、アーティストのテーマを深掘りしてご自身の感性を更に鍛えてみませんか?
きっとアートに触れるのが2倍も3倍も楽しくなるはずです!
2018年10月30日掲載
新着記事
コラム月別記事一覧
- 2024年10月 (2)
- 2024年8月 (1)
- 2024年7月 (1)
- 2024年2月 (1)
- 2023年12月 (2)
- 2023年11月 (1)
- 2023年9月 (1)
- 2023年8月 (4)
- 2023年7月 (3)
- 2023年6月 (1)
- 2023年4月 (1)
- 2023年1月 (3)
- 2022年8月 (2)
- 2022年5月 (1)
- 2022年2月 (1)
- 2022年1月 (2)
- 2021年11月 (1)
- 2021年10月 (1)
- 2021年9月 (1)
- 2021年4月 (3)
- 2021年3月 (1)
- 2021年2月 (5)
- 2021年1月 (1)
- 2020年12月 (3)
- 2020年10月 (1)
- 2020年8月 (3)
- 2020年6月 (3)
- 2020年5月 (2)
- 2020年4月 (3)
- 2020年2月 (1)
- 2020年1月 (2)
- 2019年12月 (1)
- 2019年11月 (2)
- 2019年9月 (1)
- 2019年6月 (1)
- 2019年4月 (6)
- 2019年3月 (2)
- 2019年2月 (1)
- 2018年12月 (1)
- 2018年11月 (3)
- 2018年10月 (2)
- 2018年9月 (4)
- 2018年8月 (5)
- 2018年7月 (1)
- 2018年6月 (5)
- 2018年5月 (3)
- 2018年2月 (2)
- 2017年12月 (4)
- 2017年8月 (2)
- 2017年4月 (3)
- 2017年3月 (5)
- 2017年2月 (12)
- 2017年1月 (1)
- 2016年12月 (2)
- 2016年8月 (2)
- 2016年5月 (3)
- 2016年4月 (2)
- 2016年3月 (2)
- 2016年2月 (2)
- 2016年1月 (6)
- 2015年12月 (3)
- 2015年11月 (4)
- 2015年10月 (3)
- 2015年8月 (3)
- 2015年7月 (3)
- 2015年6月 (2)
- 2015年3月 (1)
- 2015年2月 (2)
- 2015年1月 (3)
- 2014年12月 (2)
- 2014年11月 (1)
- 2014年10月 (2)
- 2014年9月 (2)
- 2014年8月 (7)
- 2014年7月 (4)
- 2014年6月 (8)
- 2014年5月 (4)
- 2014年4月 (8)
- 2014年3月 (7)
- 2014年2月 (9)
- 2013年12月 (1)