日本の美術業界の現状の課題とその解決策について

1年を通じて世界の名画が楽しめる日本。

1日に一万人以上も集まる有名絵画展もあります。

しかしながら、常設展示の来場者数は依然として下降傾向であります。

そこで、美術業界をとりまく課題をまとめてみました。

アートのある暮らしの普及のヒントになれば幸いです。

 

 

日本人は美術鑑賞が大好き?

東京都美術館は、世界の美術展の1日あたりの来場者数ランキングの1位。

フェルメール見たさに1日1万人が押し寄せる日本人について、

「現代アートビジネス」の小山登美夫氏は、

「並んででも美術展を見ようとする国民はそうはいません。とにかく日本人は世にも珍しい、美術鑑賞が大好きな国民なのです。」 と評しています。

 

人気なのは有名美術展のみ

世界の美術館の1年間の来場者数ランキングでみると、東京都美術館は100位にも入りません。

日本でトップは世界28位の国立博物館となっています。

つまり、普段の常設展の来場者数はとても少ないため、年間の来場者は 伸びていないという現状があります。 話題の美術展は、テレビや新聞で大きく宣伝されるから人が押し寄せているのであって、美術鑑賞は作られたブームともいえます。

もっとも、このおかげで日本人は世界の名画を楽しむことができています。

 

美術館にいく理由は「気分転換」が6割以上

「美術館に求めるもの」というアンケートで、日本はダントツ1位で「気分転 換」と答えています。

それに対し、アメリカ、イギリス、フランス、中国の各 都市では、「教養」や「心のやすらぎ」が1位・2位となっています。

日本人がアートに触れるのは、イベント・娯楽的な意味合いが強いといえます。

アートビジネス関係者は、日本人のアートとの向き合い方が、「他国とは違 う」という現状を認識する必要があります。

また別のアンケートでは、日常生活でアートを身近に感じない人が8割近くいることがわかりました。どうやらこのあたりに世界との違いがあるようです。

 

アートマーケットの市場規模

日本国内のアート市場規模は1000億円程度といわれています。

これは、世界 のアートマーケットの1.67%しかないことになります。

海外では「日本人はアートを買わない国民」と言われており、国内の優秀な アーティストが「日本では仕事にならない」ので、海外に出て行ってしまうと いう問題があります。

依然として「アートは美術館で見るもの」「アートを身近に感じない」「アー トを買わない」という風潮はあるものの、「アートを買って家に飾りたい」という人が増えているというのも事実です。

 

絵画の購入に至らない一般人の声

たしかに「アートのある暮らし」の需要・注目度は上昇中です。

 

しかしながら、一般の方に耳を傾けると、

「ギャラリーは敷居が高い、近寄りがたい」

「アートマーケットの仕組みがよく分からない」

「そもそもアートの価値ってどのように決まるの?」

「アートって高いんでしょ」

「いざ欲しいと思っても、どうやって購入するの?」

「どのように飾ればいいか分からない」

といった不安があり、アートライフを楽しんでみたいけど、 その一歩が踏み出せないのが現状のようです。

 

美術業界のこれからの課題と解決方法

 

一般の方が自分でアートを買って飾るのが難しい現状のなかで、求められているのは、 ”アート”を提案するひとではなく、”アートのある暮らし”を提案できる仲介役の人材です。

 

アートライフスタイリストは「人生を豊かにするアートライフを提案・普及する人材」として資格認定をしております。

 

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