教えて!アートの買い方~WEB編~】徳光健治さん(株式会社タグボート代表)に聞きました!

【教えて!アートの買い方~WEB編~】徳光健治さん(株式会社タグボート代表)に聞きました!

【教えて!アートの買い方~WEB編~】徳光健治さん(株式会社タグボート代表)に聞きました!

アジア最大級の現代アートのオンライン販売「@Gallery TAGBOAT」を運営する徳光さんに、これからの取組みや、自身のアートライフへの想いなどについて、お話を伺いました。

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ご存知ですか?

いま、アートはインターネットでも購入できる時代です。

2003年にスタートした、現代アートのネット販売に特化したウェブサイト、通称「タグボート」は、有名作家による作品のみならず、若手作家のリーズナブルな作品も多く取り扱っている通販サイト。

インターネットなので、ギャラリーに行かなくても誰でも簡単に作品を見ることができ、普段インターネットで買い物をするのと同じようにアートが買えるんです。

また、作品の価格がすべて明瞭に記載してあるため、とても買いやすい!

アートを買ったことがない方は、まずタグボートから始めてみてはいかがでしょう?

それでは、タグボートの代表・徳光さんにお話を伺います!

 

 -アート作品をオンライン販売する「タグボート」。その理念・目標を教えてください。

一つ目は、国内外を問わず、現代アートのマーケットを作ること。
二つ目に、作家(=アーティスト)を食べさせていくことです。

これまで創業から10年間一貫して、若手アーティストを支援し、マーケットを育てることに尽力してきました。
日本は世界に比べてアートマーケットの規模が小さいため、作家活動だけで生活をするのが難しい状態にあります。
作品をつくって、それを買う人がいて、普通に生活できる。そういう作家をひとりでも多くしたい、という想いを持ってタグボートを運営しています。

 

-作家を守る・育てるということを強く意識されていますが、どのような想いがあるのですか?

普通の人は、生きるために働いて、やりたいことをやれずに生涯を終える人も多いですよね。金銭的に安定のある生活ができていても、精神的な満足や充実を得ている人は、そう多くは無いという現状があるように思います。

一方で作家は、自由な発想でものごとを考え、自由にものを作っている。もちろん生きていくためにはつらいことも多いと思いますが、やりたいことをやって生きている人がとても多いです。
お金が無くても、やりたいことをやって楽しく生きているほうが人間らしいと感じるし、私はそれに憧れを感じます。
自由にものごとを考えられる人が多ければ多いほど、世の中は豊かになる、と思っています。

また、自由な想像力でものをつくるということは、社会にとっても重要なことだと思うんです。 自由な発想がまず先にあって、そこから派生して、工業デザインやコマーシャルなどの有用性のあるものが生まれています。

だから、自由に生きる作家の存在はとても大切だと思いますし、そういう人が少しでも多くなるといいな、と思っています。

 

-作家支援の活動の背景には、そうした想いがあったのですね!
  それでは、これからの日本のアートのために行われている取組みなどはありますか?

ちょうど2014年から、1年かけて作家100人にインタビューを行う企画を開始します。有名・無名問わず、様々な作家に焦点を当て、語っていただきます。

作家は一生懸命活動をしていますが、将来が見えない、という不安を抱えている人も多いです。 書店に行くとものすごい数の自己啓発本がありますよね。でも、作家向けの指南書ってなかなかないんですよ。
ですので、様々なタイプの作家100名の想いや考えを知ることで、これからの活動の参考、拠り所になればいいと思います。
たくさんの事例を集めることで、成功する作家のルール・法則等も見つけられたらいいな、と思っています。

 

-とても興味深いです。ところで「アートを買う」ことについて、ここ数年で変化したと感じることはありますか?  

感覚的にアートを買う方が増えてきているという実感はありますね。
以前は「有名だから」「人気があるから」という理由でアート作品を購入する人が多かったと思いますが、最近では、作家の肩書きや認知度にこだわらずに、単純に「好きだから」という理由でアートを選ぶ人が増えている気がします。
まだ有名ではない若手作家の作品も、売れることが増えていますよ。

【教えて!アートの買い方~WEB編~】徳光健治さん(株式会社タグボート代表)に聞きました!

 

-なるほど。では、徳光さんご自身の、「アートのある暮らし」の魅力とは何だと思われますか?

アートがなかったら、部屋を見渡しても無機質、人工的なモノ(商品)にばかりに囲まれている状態になってしまうと思うと、目の楽しみもなく、ちょっと寂しい気がします。

そしてやっぱり、本物の、魂が宿っているアートがいいですね。作家の息遣いが感じられるし、あるだけで心が豊かになる実感があります。
目に付くところにアートがあると、なんだか安心できるから不思議です。

 

-徳光さんが思う、今後の課題などありましたら教えてください。

日本では、アートを買うという文化が、まだあまり普及してないと言われています。アートを観るのは好きだけど、買わないという人がたくさんいますしね。
でもそれはきっと、もうちょっとアートについて知る機会があれば、変わると思うんです。

「アートって意外と手頃に買えるんだ」とか、そういった基本的なリテラシーがもう少し深くなるだけで、かなり変わるのではないでしょうか。そういうちょっとしたリテラシーを持つ人が増えるような機会を増やしていくことが、アート市場の活性化や作家支援につながると考えています。

そのためにも、まず多くの人が本物のアートを見て、アートの楽しみを知るきっかけとなるような、さまざまなイベントも行なっています。
アートを買う楽しみが広がることが、作家が成長できる環境づくりにつながると思うので、これからもそうした場を提供していきたいです。

-そうした取り組みは、本当に意義深く素晴らしいご活動だと思います。徳光さん、ありがとうございました!

 

タグボートでは、本物のアートを気軽に購入することが出来ます。
詳しくは、タグボートのWEBサイトへ。

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