海外旅行に行けなくても異国を楽しむ方法
「あ〜、海外旅行に行きたい!!」
そんな方におすすめなのが、異国にいったような気分になる展覧会。
海外旅行に行けなくても、本物の文明、文化に触れることができ、まるでその地にいるような錯覚を楽しむことができます。
今年は、ほぼ地球の反対側に存在する2国日本とメキシコの外交樹立から135周年。
いま、その記念として、古代メキシコの遺跡を見ることができる展覧会「特別展 古代メキシコ マヤ・アスティカ・テオティワカン」が東京国立博物館平成館で開催されています。
そうだ!メキシコへ行こう!(笑)
そんなノリで、どうぞお出かけください。
”古代遺跡なんて興味がない!”
という方でも、いざメキシコに行けば、訪れるべき名所として遺跡観光に、必ず足を運ばれるはずです。
なぜなら、メキシコは世界遺産大国だからです!
今回の展覧会では、古代メキシコ の代表的な3つの文明「マヤ・アスティカ・テオティワカン」をわかりやすく知ることができ、おすすめです!
古代メキシコ展の魅力をまとめてみました。
<古代メキシコ展の魅力>
🔹壮大な空間構成が圧巻!
🔹歴史を知らなくても十分楽しめる!
🔹とにかく展示物が可愛い!
🔹子ども向けのジュニアガイド(PDF)があるので、子どもにもわかりやすい!
🔹なんと中学生以下は無料という嬉しい企画!
🔹メキシコの至宝140点全て撮影OK!
と、こんな感じです。
実は私も「そう言えば歴史の時間にマヤ文明とかピラミッドって習ったな」そんな程度の認識で見に行ったのですが、会場に入った途端、広い会場の壁面いっぱいに現地の映像が映し出され、「古代のメシコ」へ一足飛びにタイムスリップ!
学生時代に古代文明の謎にワクワクした思い出が蘇ってきました。
忘れかけていたけど、壮大なロマンに憧れていた時期もあったんですね、私にも。
今回140点も展示されているので、その中から私が気になった作品5つを紹介させていただきます。
1. ジャガーの土器
この動物、どう見ても私にはブタさんのように見えてしまいますが、ジャガーだそうです。私たちにはちょっと馴染みの薄い動物ですが、昔アメリカ大陸ではジャガーが最強の動物と言われていて、しなやかで優美な美しさを合わせ持つジャガーを信仰の対象にしていたそうです。
2. 球技のポーズ
なんだか表情も仕草も、現代でもこんな人いそうな感じですが、これは硬いゴムの塊のようなものを腰につけて互いに撃ち合う球技のポーズ。負けたチームのキャプテンは、生贄(いけにえ)になってしまうそうで、まさに命をかけた戦いだったようです。
3. 死のディスク石彫
このモチーフは太陽の死、つまり日没を表しています。太陽は西の地平線に沈むと地下世界をさまよい、夜明けと共に東から昇る「死して再生する」と言い伝えられていたそうです。夜の間の死んだ太陽を表すから「ドクロ」なんですね。ここは人気スポットで、ドクロさんとツーショット撮っていらっしゃる方結構多かったですよ。
4. ワシの戦士像
「昔の鳥人間コンテストの優勝者ですか?」と思ってしまいました。(笑)
腕は翼に変化し、膝からは爪が出ていて、開いた口の中に顔。ちょっと摩訶不思議な像ですね。
5. 赤の女王
私が一番見たかったのは、これ!
辰砂(しんしゃ)という真っ赤な顔料に覆われて葬られたこの女性、スペイン語で「レイナ・ロハ」
赤の女王と言われています。
緑がふんだんに使われていますが、緑は生命を象徴する色。マヤの多くの王様が緑色のマスクをつけて葬られていたそうです。
このレイナ・ロハの装飾品にも緑色の石がたくさんつわれていました。
何千年も前に生きていた女王様の姿を、こうやって見る事ができた奇跡に感動でした!
古代メキシコの人々は、自然界の中で人間も「生かされている」という独特の世界観、造形美を生んでいます。
親子連れが多く、ジュニアガイドと作品を見ながら、色々と話している姿が、とっても微笑ましかったです。
年齢関係なしに、親子で一緒に楽しめ、夏休みの自由研究にもなるこの美術展、ぜひお子さんと一緒に行ってみませんか?
異国の文明から学ぶ!知的好奇心にスイッチを入れるチャンスです。
ジュニアガイドのダウンロードはこちらから↓
特別展「古代メキシコ -マヤ、アステカ、テオティワカン」ジュニアガイド(6.21MB)
古代メキシコ展のサイトはこちらから↓
https://mexico2023.exhibit.jp/
開催概要
展覧会名:特別展「古代メキシコ ―マヤ、アステカ、テオティワカン」
会期 :2023年6月16日(金)~9月3日(日)
会場 :東京国立博物館 平成館
開館時間:午前9時30分~午後5時
※8月11日(金・祝)から9月2日(土)までは金曜日・土曜日・日曜日は午後7時まで
※9月3日(日)は午後5時閉館
※総合文化展は午後5時閉館
※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日 :月曜日、7月18日(火) ※ただし、7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開館
主催 :東京国立博物館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社
協賛 :NISSHA
協力 :アエロメヒコ航空
後援 :メキシコ大使館
企画協力:メキシコ文化省、メキシコ国立人類学歴史研究所
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル/午前9時~午後8時、年中無休)
<この記事を書いた人>
染矢 由美子
アートライフスタイリスト・マスター インテリアコーディネーター
インテリアプランナー設計事務所で 23 年間、住宅・店舗・病院の新築やリフォームなど1200 件以上の設計・施⼯全般にわたり担当。2012 年 Add PURE として独⽴し、現在に⾄る。⾃⾝の運命的な⼀枚のアートとの出会いで、アートがある暮らしの⼤切さを⾝をもって実感し、それ以来アートの普及活動に⼒を⼊れている。インテリアコーディネーターならではの視点で、顧客の要望と空間のイメージに合ったアートを提案し好評を得ている。
2023年08月15日掲載
新着記事
コラム月別記事一覧
- 2024年10月 (2)
- 2024年8月 (1)
- 2024年7月 (1)
- 2024年2月 (1)
- 2023年12月 (2)
- 2023年11月 (1)
- 2023年9月 (1)
- 2023年8月 (4)
- 2023年7月 (3)
- 2023年6月 (1)
- 2023年4月 (1)
- 2023年1月 (3)
- 2022年8月 (2)
- 2022年5月 (1)
- 2022年2月 (1)
- 2022年1月 (2)
- 2021年11月 (1)
- 2021年10月 (1)
- 2021年9月 (1)
- 2021年4月 (3)
- 2021年3月 (1)
- 2021年2月 (5)
- 2021年1月 (1)
- 2020年12月 (3)
- 2020年10月 (1)
- 2020年8月 (3)
- 2020年6月 (3)
- 2020年5月 (2)
- 2020年4月 (3)
- 2020年2月 (1)
- 2020年1月 (2)
- 2019年12月 (1)
- 2019年11月 (2)
- 2019年9月 (1)
- 2019年6月 (1)
- 2019年4月 (6)
- 2019年3月 (2)
- 2019年2月 (1)
- 2018年12月 (1)
- 2018年11月 (3)
- 2018年10月 (2)
- 2018年9月 (4)
- 2018年8月 (5)
- 2018年7月 (1)
- 2018年6月 (5)
- 2018年5月 (3)
- 2018年2月 (2)
- 2017年12月 (4)
- 2017年8月 (2)
- 2017年4月 (3)
- 2017年3月 (5)
- 2017年2月 (13)
- 2017年1月 (1)
- 2016年12月 (2)
- 2016年8月 (2)
- 2016年5月 (3)
- 2016年4月 (2)
- 2016年3月 (2)
- 2016年2月 (2)
- 2016年1月 (6)
- 2015年12月 (3)
- 2015年11月 (4)
- 2015年10月 (3)
- 2015年8月 (3)
- 2015年7月 (3)
- 2015年6月 (2)
- 2015年3月 (1)
- 2015年2月 (2)
- 2015年1月 (3)
- 2014年12月 (2)
- 2014年11月 (1)
- 2014年10月 (2)
- 2014年9月 (2)
- 2014年8月 (7)
- 2014年7月 (4)
- 2014年6月 (8)
- 2014年5月 (4)
- 2014年4月 (8)
- 2014年3月 (7)
- 2014年2月 (9)
- 2013年12月 (1)