国内の芸術祭 <2023年版>
極寒芸術祭(北海道)
日本一寒い温泉地として知られる北海道弟子屈町川湯温泉にて開催される「極寒芸術祭」は、今年で13回目。マイナス15度を超える極寒の森に展開される「雪杜野外美術館」をメイン会場に、アーレンド・クロス、トマ・キメルラン、リー・クーチェ、ルア・リヴェラといった海外作家や、関口恒男、本間純、などの現代アート作品40点以上が展示されるほか、昨年オープンした昭和遊郭美術館では、井原宏蕗、柴田まお、小林大悟の作品が公開される。
会期 2月2日(木)〜3月3日(金)
会場 北海道川上郡弟子屈町川湯温泉
清流の国ぎふ芸術祭Art Award IN THE CUBE 2023(岐阜県)
「清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE」は3年に1度、幅4.8m×奥行4.8m×高さ3.6mのキューブ空間で自由に表現してもらう企画公募展。今年は「リアル」のゆくえというテーマのもと、600点近い応募の中から14点が選定、岐阜県美術館に展示される。会期中には、入選作家によるワークショップや、審査員による講演会などの関連プログラムも開催予定。
会期 4月22日(土)〜6月18日(日)
会場 岐阜県美術館
奥能登国際芸術祭(石川県)
https://oku-noto.jp/ja/outline.html
能登半島の突端に位置する珠洲市では「奥能登国際芸術祭」が3回目の開催を迎える。同じく新型コロナウイルス感染症によって1年延期し、2021年秋に延期開催となった前回は、16の国と地域から53組のアーティストが参加した。今回の見どころは、劇場型の歴史民俗博物館スズ・シアター・ミュージアム横に新たに建設される、坂茂設計のカフェ・レストランスペース。全面ガラス張りの開放的な空間のもと、「さいはて」の絶景を楽しむことができる。
会期 9月2日(土)〜10月22日(日)
会場 石川県珠洲市全域
中之条ビエンナーレ(群馬県)
https://nakanojo-biennale.com/
「中之条ビエンナーレ」は、群馬県中之条町で隔年開催されてきた国際現代芸術祭。2021年は、「-PARAPERCEPTION- 知覚の向こうから」をテーマに、リアルとオンラインを組み合わせた運営のもと実施された。22年11月19日〜12月11日のあいだは、本芸術祭をきっかけに群馬県内に移住した13組の作家によるグループ展「拝啓、うつり住みまして」が開催されていた。今後の開催情報にも期待したい。
会期 9月9日(土)〜10月9日(月)
会場 群馬県中之条町 町内各所
さいたま国際芸術祭2023(埼玉県)
https://www.city.saitama.jp/004/005/001/004/index.html
「さいたま国際芸術祭」は秋からスタート。2016年に「さいたまトリエンナーレ」として始動した本芸術祭は、今回で3回目。今回のテーマは「わたしたち」。漠然としていながらも主体性を要請する「わたし たち」という言葉を出発点に、世界をあらたな目線でもう一度「みる」ことで、そのなかにある多様な魅力を持つ「わたし」の発見を試みる。
会期 10月7日(土)〜12月10日(日)
会場 旧市民会館おおみやほか
東京ビエンナーレ2023(東京都)
「東京ビエンナーレ」は、東京都心北東エリアで展開される国際芸術祭。今年のテーマは「リンケージ つながりをつくる」。22年10月6日〜30日のあいだ、東叡山寛永寺や東京ドームシティーでは開催に先立つプレイベントとして「東京ビエンナーレ2023 はじまり展」が開催されていた。世界中から幅広いジャンルの作家作品が東京の街頭に並ぶ本展。参加作家など、詳細が待たれる。
会期 2023年後半予定
会場 東京都千代田区、中央区、文京区、台東区など
※「ヨコハマトリエンナーレ2023」は2023年12月に開催予定だったが、会場となる横浜美術館の改修延期により、24年3月開幕に会期が変更されることに。
この記事を書いたアートライフスタイリスト
染矢 由美子
インテリアコーディネーター歴 32 年。
インテリアプランナー設計事務所で 23 年間、住宅・店舗・病院の新築やリフォームなど
1200 件以上の設計・施⼯全般にわたり担当。
2012 年 Add PURE として独⽴し、現在に⾄る。
アートまで含めたトータルコーディネートの依頼増加に伴い、専⾨的にアートを学び、アートライフスタイリスト・マスターとして活動を始める。
⾃⾝の運命的な⼀枚のアートとの出会いで、毎⽇の暮らしが楽しく充実したものになったり、アートを加えただけで今までの空間が格段に素敵になったりと嬉しいことの連 続。アートがある暮らしの⼤切さを⾝をもって実感し、それ以来アートの普及活動に⼒を⼊れている。
現在は、インテリアコーディネーターならではの視点で、顧客の要望と空間のイメージに合ったアートを提案し好評を得ている。
2023年01月26日掲載
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